子供の頃、「あしたのジョー」というボクシング漫画があり、圧倒的な人気を博した。今の高校生は全然知らないのだろうか。そもそも「あしたのジョー」というこのタイトルが詩的すぎるし、何というか抜群のセンスと有り余るほどのロマンを醸し出しているな。当時、多くの人々を魅了したこの漫画、テレビアニメや映画にもなり、その主題歌の最後のフレーズ、「明日はどっちだ」をふと思い出した今日。やはり偉大な作品です。

明日、ダンススタジアムの新人戦がある。1年生だけが出場することのできる大会。思えば学年を限定しているのはこの大会だけになる。ゆえにフェアな戦いか。それでも、戦いの条件はそれぞれであり、多種多様であることが予想される。

つまり、ダンスの専任コーチによる作品であったり、上級生が下級生のために作った作品であったり、1年生が自分たちだけで作りあげた作品であったりする。

何がそのチームにとって最善かはそれぞれのチームが選択することであり、最終的にはそこでその場所で繰り広げられるパフォーマンスで勝負がなされる、ということ。

ゆえにフェアな戦いである。一条高校ダンス部1年生10名、君たちの魂の込もったこの作品を踊りきろう。大切なことは自分たちのダンスを踊りきるということ。それだけです。それ以上でもそれ以下でもない。

 

それから、副顧問としてダンス部のお世話をしていただいた松井先生が今回の異動で学校を移られます。2年間という短い間でしたが、ありがとうございました。3月と4月、出会いの季節であるとともに、別れの季節でもあります。いつかどこかで成長した姿を見てもらえるように、ダンス部員諸君、大いに飛躍することを約束しよう。

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